強い人は“速く動こう”としていない

「もっと速く動け」
スポーツでも筋トレでも、よく聞く言葉です。

でも実は——
本当に強い人ほど、“速く動こう”とはしていません。


■ 速さは“目的”じゃなく“結果”

強い人が意識しているのは「速さ」ではありません。

・力が無駄なく伝わること
・ブレがないこと
・タイミングが合っていること

これらが揃ったとき、結果として“速く見える”だけです。

速さを追いかけると、動きは雑になります。
雑になると、力が逃げる。
力が逃げると、結局遅くなる。

だから強い人は、
「速く動こう」とはしない。


■ 無駄が減る=速く見える

例えばキック。

初心者は
・肩が力む
・踏み込みがブレる
・軸が安定しない

だから“頑張って速く振る”。

一方、強い人は
・余計な力を抜き
・地面からの力をそのまま使い
・必要な筋肉だけを使う

無駄がないから、動きがスッと出る。
それが「速い」に見える正体です。

速さは、削ぎ落とした結果なんです。


■ 筋トレもキックも同じ

ベンチプレスでも同じ。

バーを“速く上げよう”とする人は、
フォームが崩れやすい。

でも強い人は、
・足で床を押し
・背中で受け止め
・一直線に力を伝える

結果、バーは自然と速く上がる。

目的は「速さ」ではなく
“力の通り道を整えること”

これはキックもウエイトも、原理は同じです。


■ 速くなりたいなら、遅くなれ

皮肉ですが、

本当に速くなりたいなら
一度ゆっくり動くこと。

・どこで力んでいるか
・どこで止まっているか
・どこで力が抜けているか

それを感じられる人が、
結果的に一番速くなります。


速さを追うと、遠ざかる。
質を整えると、勝手に近づく。

強い人が速いのは、
“速くしようとしたから”ではない。

無駄を消した結果です。