筋トレをしていると、よくこんな言葉を耳にします。
「その種目、ちゃんと効いてる?」
「効かせる感覚が大事だよ」
でも実はこの**“効かせる感覚”**、
筋肉そのものではなく 脳 が作り出している感覚だということをご存じでしょうか。
効いてる=筋肉が感じている、ではない
まず大前提として、
筋肉自体には「効いてる」「効いてない」を判断する能力はありません。
筋肉は
・伸びる
・縮む
・力を出す
この3つを淡々と行っているだけです。
「今この筋肉を使っているな」
「ここがパンパンに張ってきたな」
こうした感覚はすべて、
脳が神経からの情報を受け取って作っている認識です。
なぜ初心者ほど「効かない」のか
筋トレ初心者が
「どこに効いているかわからない」
と感じやすい理由は、筋肉が未発達だからではありません。
理由はシンプルで、
脳と筋肉のつながり(神経回路)がまだ弱いからです。
・どの筋肉を使う動作なのか
・力をどこに集中させるのか
・無駄な力をどこで抜くのか
これを脳が理解していない状態では、
動作はできていても「効かせる感覚」は生まれにくくなります。
上級者ほど“軽い重量”で効かせられる理由
上級者が軽めの重量でも
「しっかり効かせている」ように見えるのは、筋力差だけではありません。
・動作中にどの筋肉を使っているかを脳が把握している
・狙った筋肉に神経を集中させられる
・他の筋肉の無駄な介入を抑えられる
つまり、
脳内でのコントロール精度が非常に高いということです。
これは筋肉の問題というより、
「脳の使い方」が洗練されている状態だと言えます。
効かせる感覚を作るために大事なこと
効かせる感覚を高めるために重要なのは、
闇雲に重量を上げることではありません。
むしろ大切なのは、
・動作スピードを落とす
・狙っている筋肉を意識する
・フォームを安定させる
・反動や勢いを使わない
こうした要素によって、
脳が「今どこを使っているか」を学習しやすくなるのです。
効かせる感覚=脳トレでもある
筋トレは、
単なる筋肉トレーニングではありません。
・体をどう動かすか
・どこに力を集めるか
・どこをリラックスさせるか
これを繰り返し学習する、
脳と神経のトレーニングでもあります。
だからこそ、
効かせる感覚はある日突然手に入るものではなく、
積み重ねによって少しずつ育っていくものなのです。
まとめ
「効かせる感覚」がつかめないからといって、
才能がないわけでも、筋肉が弱いわけでもありません。
それはただ、
脳がまだ動きを覚えている途中なだけ。
焦らず、丁寧に、
脳に正しい動作を教えていくこと。
それこそが、
本当の意味で“効くトレーニング”への近道です。
